ある会員の ある一日

■2018年6月号から

 最近、登山やウォーキング、マラソン大会へ参加するなど、休日を体を動かして過ごす友人が多くなっている。ある時、友人に5kmのマラソン大会に誘われた。正直、走ることは苦手だし、「マラソン大会」とは走ってタイムを競うだけだと思っていた。しかし、友人に「走るのが楽しくなる内容だから、だまされたと思って参加してみて」と言われ、しぶしぶ参加してみた。

(略)

 運動不足解消や体形維持のためにと言いながら、その地域ならではの食べ物を楽しむことをメインに、これからも参加を続けて、近い将来はフルマラソンにでも挑戦しようかと思っている。

 

*全文は『まざらいん』6月号で・・・

 

■2018年2月号から

 「ピッヒッピッ」1回目のアラームが鳴る。これから6時半まであと30分二度寝ができる。この何とも言えない心地よさが堪らない。すっと眠りに落ちたり目が覚めたり、何度か繰り返してているうちに2度目のアラーム。(今日の出勤は午後からだからもう少し)と思うものの、階下では夫の起きた気配。仕方なく起きてリビングに下りていくと、風呂から上がってきた夫が、手話で「おはよう」。私も手話で返し、風呂に入る。今日は手話サークルの日。できるだけ手話で会話する日なのだ。湯舟の中で先週教わった復習をする。

 

・・・

夕食後、夫から「これはどう表すの?」と、私もわからない手話を聞かれることがある。「イメージでやれば」と言って表現してみると、「本当?」と夫。「じゃあ調べればいいでしょ」と私「載ってない。わからないから聞くんだ!」と夫。「だって伝える気持ちが大事って教わったじゃない」と言っても夫は納得しない様子。「じゃあ、来週教えてもらえば。私だってよくわからないんだから聞かないでよ!」と言って、夕食の跡片付けをする。

手話のことで喧嘩する私たち夫婦って、ヘン…?

 

*全文は『まざらいん』2月号で・・・

 

■2017年11月号から

 私の大学での1日は休みがない。休みがないとは、朝9時から夕方講義が終わるまでゆっくり一人で勉強している時間がないということだ。学食で100円の朝定食を購入し席についたとたん、「お疲れさまです」と声をもらう。人間の慣れとは怖いもので

最初は「何も疲れてないんですが…」と思っていたが、次第に私も「お疲れ…」と返事をしてしまう。

「この手話の意味なんですが」

「この勉強がわからなくて」

等々、朝から質問攻めだ。一人でいる時間が好きな私だが、可愛い後輩たちのためにいろいろ教える。それが大きな輪になり、しばしば講演会みたいになってしまうこともある。

 

*全文は『まざらいん』11月号で・・・

 

■2017年9月号から

楽しい毎日

 私の1日…一言でいえば、毎日楽しく生きている。…では文になりませんね。朝はまず犬の散歩から始まる。蔵王に住んでいるので、空、山、葉、木を眺め、犬に話しかけながら歩く。犬は4匹だ。以前知り合いの旦那様(アメリカ人で英会話スクール講師)が私の家に遊びに来たとき、犬を見て「いっぴき、にぴき、さんぴき、よんぴき」「オー、日本語難しいね」と流暢な日本語で言い、思わず笑った。たしかに助数詞などのルールは私もはっきり答えられない。手話を始めてから、助数詞や日本語全般を勉強しなおしている。

 散歩が終わったら、朝食を済ませ、仕事。帰ってきたらまた犬のお世話をして、食事、寝るというサイクルである。楽しく生きていると言ったものの、楽しさが伝わらない原稿になっているのではないだろうか…。

 

*全文は『まざらいん』9月号で・・・

 

■2017年7月号から

わが家の猫ばかライフ

 わが家には、飼い始めてまる5年を過ぎたキジトラがいる。

 もともとは近所でうろうろしていて、飼い始める数年前から夫が何かと気にかけていた野良猫だった。しかし、あるときお腹にケガをしているところを見つけて保護し、病院に連れて行って経過観察しつつ、そのままわが家の家族になったのだ。

 買い始めて2か月ほどは脱走を繰り返すなど、外に帰りたくて仕方がなかったようだが、今では家に帰ると「ニャーン」と鳴きながら玄関前でお出迎えしてれる。そして、そのまま「早くご飯ちょうだいニャン」とばかり、家の奥に招き入れるまでになった。

 ……

 どんなに仕事で疲れていても、夫といさかいがあっても、夜に猫が「僕も寝る」と言わんばかりに布団に潜り込んでくると、「今日もいい1日だった」と思える。“子はかすがい“ならぬ“猫はかすがい”である。

 

*全文は『まざらいん』7月号で・・・